「未経験からエンジニアに転職するのは難しい」という話を聞いて、一歩を踏み出せずにいる方もいるのではないでしょうか。インターネット上には「やめておいたほうがいい」という意見もあれば、「未経験からでも十分に目指せる」という意見もあり、どちらを信じればよいのか迷ってしまいます。
結論から言うと、未経験からのエンジニア転職は、正しい準備と進め方をすれば十分に実現できます。一方で、準備が不十分なまま進めると、なかなか内定が出なかったり、入社後にギャップを感じたりすることもあります。
この記事では、未経験からのエンジニア転職が難しいと言われる理由と実際のところ、そして転職を成功させるためのポイントを解説します。
目次
未経験からのエンジニア転職が難しいと言われる理由
まずは、なぜ「難しい」と言われるのか、その理由を整理しておきましょう。
理由1:専門的な知識やスキルが必要な仕事だから
エンジニアは、ITに関する専門知識を使って仕事をする職種です。プログラミングやサーバー、ネットワークなど、学ぶべきことが多いため、「未経験者にはハードルが高い」というイメージを持たれやすくなっています。
理由2:人気の職種は経験者が優先されやすいから
Web系の開発エンジニアなど人気の高い職種では、実務経験のある応募者が多く集まります。そのため、未経験者は選考で不利になることがあります。人気の職種だけを狙うと、転職のハードルは上がりやすいのが実情です。
理由3:入社後も学び続ける必要があるから
IT業界は技術の変化が早く、エンジニアとして働き続けるには、入社後も学び続ける姿勢が欠かせません。入社してから「思っていたより大変だった」と感じる人がいることも、「難しい」と言われる理由の一つです。
理由4:年齢とともに求められることが変わるから
未経験者の採用では、ポテンシャルが重視されます。一般的には年齢が上がるほど、これまでの社会人経験をどう活かせるかが問われるようになります。年齢によって、転職の進め方を工夫する必要があるのです。
実際のところ、未経験からのエンジニア転職は可能か
「難しい」と言われる理由がある一方で、未経験からエンジニアへの転職を実現している人は数多くいます。その背景には、IT業界の人材不足があります。
経済産業省が2019年に公表した調査では、2030年に最大で約79万人のIT人材が不足する可能性があると試算されています。経験者の採用だけでは人材を確保しきれないため、未経験者を採用して研修やOJTで育てる企業が増えているのです。
実際に、インフラエンジニアや運用・保守、テスターなどの職種では、職種未経験OKの求人が多く出ています。TECH STARTでも、未経験OKのエンジニア求人を多数掲載しています。
つまり、「未経験からのエンジニア転職は難しい」というのは、正しくは「準備なしに人気の職種だけを狙うと難しい」ということです。職種の選び方や準備の仕方を工夫すれば、未経験からでもエンジニアへの道は十分に開けます。
未経験からのエンジニア転職に成功する人の共通点
未経験からエンジニアへの転職に成功する人には、いくつかの共通点があります。
| 共通点 | 具体的な行動の例 |
|---|---|
| 自分で学ぶ習慣がある | 転職活動と並行して、資格の勉強やプログラミング学習を続けている |
| 目的がはっきりしている | 「なぜエンジニアになりたいのか」を自分の言葉で説明できる |
| 職種の選び方が柔軟 | 未経験から始めやすい職種も含めて、幅広く求人を検討している |
| 情報収集を怠らない | 求人票だけでなく、研修制度や入社後の業務まで確認している |
| 前職の経験を活かしている | 顧客対応や調整力など、これまでの経験をアピールに結びつけている |
特に大切なのは、「学ぶ姿勢」を行動で示すことです。未経験者の選考では、現時点のスキルよりも、入社後に成長できるかどうかが見られています。すでに学習を始めていることは、何よりの説得材料になります。
IT業界に詳しいアドバイザーが、求人選びから面接対策までサポート未経験からのエンジニア転職を無料で相談する無料で相談する ›未経験からのエンジニア転職を成功させる5つのポイント
1. エンジニアの仕事内容を理解する
まずは、エンジニアにどのような職種があり、それぞれどんな仕事をするのかを理解しましょう。開発、インフラ、テスト、運用・保守など、エンジニアの仕事は幅広くあります。仕事内容を理解しておくことで、自分に合った職種を選べるだけでなく、面接でも説得力のある受け答えができるようになります。
2. 未経験から始めやすい職種も検討する
人気の高い職種だけにこだわらず、インフラエンジニアや運用・保守、テスターなど、未経験から始めやすい職種も検討してみましょう。これらの職種で経験を積んだ後に、開発職や上流工程にステップアップする人も多くいます。最初の一歩をどこから踏み出すかが、その後のキャリアを大きく左右します。
3. 基礎的な学習を始めておく
ITパスポートや基本情報技術者試験、CCNA、LinuCなどの資格の勉強や、プログラミングの基礎学習を始めておきましょう。資格の取得まで至らなくても、「今どんな勉強をしているか」を具体的に話せることが、選考でのアピールにつながります。
4. 志望動機を自分の言葉で準備する
未経験者の選考では、「なぜエンジニアになりたいのか」が必ずと言っていいほど聞かれます。きっかけとなった出来事や、エンジニアとして実現したいことを、自分の経験と結びつけて話せるように準備しておきましょう。
5. 転職エージェントを上手に活用する
未経験からのエンジニア転職では、どの求人を選べばよいか、どのように自分をアピールすればよいかで迷うことが多いものです。転職エージェントを活用すれば、あなたに合った求人の紹介から、応募書類の添削、面接対策まで一貫してサポートを受けられます。
未経験からのエンジニア転職で気をつけたいこと
転職を成功させるためには、次のような点にも気をつけましょう。
- 年収だけで求人を選ばず、研修制度や入社後の業務も確認する
- 「未経験OK」の表記だけで判断せず、求人の詳細をしっかり読む
- 在職中に転職活動を進め、収入が途切れないようにする
- 入社後も学び続ける必要があることを理解しておく
特に在職中の方は、仕事を続けながら転職活動を進めるのがおすすめです。収入の心配がない状態で求人を選べるため、焦って妥協した選択をせずに済みます。
未経験からのエンジニア転職でよくある失敗例
未経験からのエンジニア転職をうまく進めるために、よくある失敗例も知っておきましょう。
学習だけに時間をかけすぎてしまう
「もっとスキルを身につけてから応募しよう」と考えて、学習だけに長い時間をかけてしまうケースです。未経験者の採用では、完璧なスキルは求められていません。学習を始めたら、早い段階から求人を探し、応募を始めることが大切です。学習と転職活動は並行して進めましょう。
志望動機が「手に職をつけたい」だけになってしまう
「手に職をつけたい」「将来性がありそう」といった理由は、エンジニアを目指すきっかけとしては自然なものです。しかし、それだけでは、他の応募者との違いが伝わりません。なぜその職種なのか、なぜその企業なのか、入社後にどのようなエンジニアになりたいのかまで、具体的に伝えられるようにしましょう。
求人の条件を十分に確認せずに入社してしまう
内定が出たことがうれしくて、研修の内容や入社後の業務を十分に確認しないまま入社してしまうケースもあります。入社後に「想像していた仕事と違った」とならないよう、内定を承諾する前に、不明な点はすべて確認しておきましょう。
一人で転職活動を抱え込んでしまう
未経験からの転職では、わからないことや不安なことが多いものです。一人で抱え込まず、エンジニアとして働く知人や転職エージェントなど、相談できる相手を見つけておくと、転職活動をスムーズに進められます。
まとめ
未経験からのエンジニア転職が「難しい」と言われるのには理由がありますが、IT業界の人材不足を背景に、未経験者を採用して育てる企業は数多くあります。エンジニアの仕事を理解し、未経験から始めやすい職種も視野に入れながら、学習と準備を進めていけば、未経験からでもエンジニアへの転職は十分に実現できます。
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