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未経験エンジニアの年収はいくら?年収の目安と上がり方、年収アップの方法

積み上がるコインと右肩上がりの矢印、円マークのイラスト

「未経験からエンジニアに転職したら、年収はどのくらいになるのだろう」「最初は年収が下がると聞くけれど、その後ちゃんと上がっていくのか不安」と感じている方は多いのではないでしょうか。エンジニアは「稼げる仕事」というイメージがある一方で、未経験からのスタートでは収入面の実態が見えにくいものです。

未経験エンジニアの年収は、入社時は前職と同じか、やや下がるケースも珍しくありません。ただし、エンジニアはスキルや経験が評価や待遇に反映されやすい職種です。入社後にどのような経験を積むかによって、数年後の年収には大きな差が生まれます。最初の年収だけでなく、その後の上がり方まで含めて考えることが大切です。

この記事では、未経験エンジニアの年収の目安と職種別の相場、1年目から5年目以降までの年収の推移のイメージ、年収400万円を目指すためのポイント、年収を上げる具体的な方法を解説します。あわせて、求人票に書かれた年収を正しく読むためのチェックポイントも紹介します。

目次
  1. 未経験エンジニアの年収の目安
    1. 入社時の年収は300万円前後からが一般的
    2. 前職より年収が下がることはある?
    3. 年収と手取り額の違いにも注意
    4. 公的な統計で年収を調べるには
  2. 職種別に見る未経験エンジニアの年収の目安
    1. インフラエンジニアの未経験からの年収
    2. 開発エンジニア(プログラマー)の未経験からの年収
    3. テストエンジニア・ヘルプデスクの年収
  3. 未経験エンジニアの年収に差が出る要因
    1. 企業の種類による違い
    2. 地域による違い
  4. 未経験エンジニアの年収の上がり方と推移のイメージ
    1. 1〜3年目:基礎を固める時期
    2. 3〜5年目:年収が上がりやすい時期
    3. 5年目以降:キャリアの方向性で差が出る時期
  5. 未経験エンジニアが年収400万円を目指すには
    1. 入社前の準備で入社時の年収を高めることもできる
    2. 担当できる業務の幅を広げる
    3. 評価される実績を積み重ねる
    4. 年収400万円までのステップの例
    5. 年収400万円を目指すためのチェックリスト
  6. 未経験エンジニアが年収を上げる方法
    1. スキルを磨いて担当業務を広げる
    2. 資格を取得する
    3. 上流工程に挑戦する
    4. 社内の評価制度と昇給の仕組みを理解する
    5. 経験を積んでから転職する
  7. 求人票の年収の見方と注意点
    1. 固定残業代(みなし残業代)は時間と金額を確認
    2. 賞与は支給実績と入社1年目の扱いを確認
    3. 想定年収・モデル年収の内訳を確認
    4. 年収以外の待遇もあわせて比べる
  8. 未経験エンジニアの年収に関するよくある質問
    1. 未経験から入社して、年収はいつごろ上がりますか?
    2. 未経験でも年収が高い求人を選んだほうがよいですか?
    3. 30代の未経験でも、年収は上がっていきますか?
    4. インフラエンジニアと開発エンジニアでは、どちらが年収を上げやすいですか?
    5. 年収を上げるために、すぐに転職したほうがよいですか?
  9. まとめ

未経験エンジニアの年収の目安

まずは、未経験からエンジニアとして入社した場合の年収の目安を見ていきましょう。ここで紹介する金額は、未経験OKの求人でよく見られる水準をもとにした目安です。実際の年収は求人や地域、企業の規模、担当する業務によって異なります。あくまで全体像をつかむための参考としてご覧ください。

入社時の年収は300万円前後からが一般的

未経験OKのエンジニア求人では、入社時の年収はおおむね300万円前後から350万円程度に設定されていることが多い傾向があります。月給に換算すると、20万円台前半から後半が一つの目安です。研修期間中は基本給のみで、配属後に手当が加わる形をとる企業もあります。

年齢や前職での社会人経験、保有資格によっては、これより高い金額が提示されることもあります。一方で、地方の求人や、研修期間を長めにとる企業では、入社時の年収が300万円を下回るケースもあります。

前職より年収が下がることはある?

前職の年収や業種によっては、エンジニアへの転職で一時的に年収が下がる可能性があります。特に、営業職でインセンティブの割合が大きかった方や、夜勤・残業手当が多い職場で働いていた方は、入社直後の年収が前職を下回ることがあります。

ただし、エンジニアは経験年数やスキルに応じて年収が上がっていきやすい職種です。入社時の一時的な年収ダウンを「将来への投資」と考え、数年後の年収で判断するという考え方を持つ方も少なくありません。転職前に、今の生活費と入社後の手取り額を比べ、無理なく生活できるかを確認しておくと安心です。

年収と手取り額の違いにも注意

求人票に書かれている年収は、税金や社会保険料が差し引かれる前の「額面」の金額です。実際に受け取れる手取り額は、扶養家族の有無や住んでいる地域などによって変わりますが、一般的には額面の75〜85%程度が目安といわれています。例えば年収300万円の場合、手取りは年間で230万〜250万円前後になるイメージです。転職後の生活設計を考えるときは、額面ではなく手取り額で家計を試算しておくと安心です。

公的な統計で年収を調べるには

エンジニア全体の賃金水準を知りたい場合は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」が参考になります。職種や年齢、経験年数ごとの賃金が公表されており、ソフトウェア作成者などIT関連の職種のデータも確認できます。また、国税庁の「民間給与実態統計調査」では、日本の給与所得者全体の平均給与が公表されています。

ただし、公的統計に含まれるのは経験者も含めた全体の数値です。未経験で入社した直後の年収とは前提が異なるため、そのまま比べないように注意しましょう。未経験からの年収を考えるときは、統計を「将来の伸びしろを知るための参考」として使い、入社時の年収は実際の求人票で確認するのがおすすめです。

職種別に見る未経験エンジニアの年収の目安

エンジニアと一口にいっても、職種によって仕事内容も年収の相場も異なります。未経験から目指しやすい主な職種について、入社時と経験を積んだ後の年収の目安をまとめました。

職種主な仕事内容入社時の年収の目安経験3〜5年の年収の目安
インフラエンジニア(運用・監視)サーバーやネットワークの稼働監視、障害時の一次対応280万〜350万円400万〜500万円
インフラエンジニア(構築)サーバーやネットワークの設計・構築300万〜380万円450万〜550万円
プログラマー・開発エンジニアシステムやアプリケーションのプログラミング300万〜380万円400万〜550万円
テストエンジニア・QAシステムの動作確認、不具合の発見と報告270万〜340万円350万〜450万円
ヘルプデスク・社内サポート社内外からのIT関連の問い合わせ対応260万〜330万円330万〜420万円

※金額は未経験OK求人の傾向をもとにした目安です。求人や地域、企業により異なります。

表の通り、入社時の年収は職種によって大きな差はありません。差が出てくるのは、経験を積んで担当できる業務の幅が広がってからです。ここからは、未経験から目指す方が多い職種について、もう少し詳しく見ていきましょう。

インフラエンジニアの未経験からの年収

インフラエンジニアは、未経験OKの求人が特に多い職種の一つです。入社後は、サーバーやネットワークの監視・運用業務からスタートすることが一般的で、入社時の年収は300万円前後が目安となります。夜間や休日のシフト勤務がある現場では、深夜手当や休日出勤手当が加わり、同じ基本給でも年収が高くなることがあります。

運用・監視の経験を積んだ後、構築や設計といった上流の業務に進むと、年収が上がりやすくなります。LinuxやネットワークやクラウドのスキルはIT業界全体で需要が高く、経験を積むほど年収アップにつながりやすい分野です。インフラエンジニアの仕事内容については、インフラエンジニアとはで詳しく解説しています。

開発エンジニア(プログラマー)の未経験からの年収

開発エンジニアは、未経験の方に人気が高い職種です。入社時の年収はインフラエンジニアと同程度ですが、未経験OKの求人数は相対的に少なく、選考ではプログラミングの学習経験を問われることが多い傾向があります。

入社後は、既存システムの小さな修正やテストから担当し、徐々に機能の開発を任されるようになります。使える言語やフレームワークが増え、設計にも関われるようになると、年収は上がりやすくなります。

テストエンジニア・ヘルプデスクの年収

テストエンジニアやヘルプデスクは、入社時の年収がやや低めになる傾向があります。ただし、IT業界の仕事の進め方やシステムの基本を学べるため、エンジニアとしてのキャリアの入り口として選ばれることも多い職種です。テストの自動化や品質管理、インフラ運用などへ業務の幅を広げていくことで、年収アップを目指せます。

未経験エンジニアの年収に差が出る要因

同じ職種・同じ経験年数でも、働く企業や地域によって年収には差があります。求人を比べるときは、次のような要因も意識しておくと、年収の相場を理解しやすくなります。

要因年収への影響の傾向
企業の種類(SIer・SES・自社開発・社内SE)企業の立ち位置や収益構造によって給与水準や昇給の仕組みが異なる
地域首都圏など都市部は求人が多く、年収も高めに設定される傾向がある
企業の規模規模が大きい企業ほど、給与テーブルや賞与の制度が整っている傾向がある
勤務形態夜勤やシフト勤務がある現場では、深夜手当などで年収が上がることがある

企業の種類による違い

IT企業には、システム開発を一括して請け負うSIer、エンジニアが顧客先で技術支援を行うSES企業、自社のサービスを開発する自社開発企業、一般企業の情報システム部門である社内SEなど、さまざまな種類があります。一般的に、顧客から直接仕事を受ける企業ほど、上流工程に関わる機会が多く、年収も高くなる傾向があります。

未経験OKの求人が多いのはSES企業ですが、さまざまな現場で経験を積めるため、スキルアップの機会を得やすいという面もあります。企業の種類ごとの特徴を理解したうえで、自分が積みたい経験に合った企業を選ぶことが大切です。

地域による違い

IT企業は首都圏に多く集まっているため、東京や神奈川などの求人は件数が多く、年収も高めに設定される傾向があります。一方で、地方の求人は年収がやや低めでも、家賃などの生活費を抑えられる場合があります。年収の金額だけでなく、生活費を差し引いたうえでの暮らしやすさも考えて比べましょう。最近はリモートワークができる求人もあり、住む場所と年収の関係は以前より柔軟になってきています。

未経験エンジニアの年収の上がり方と推移のイメージ

未経験エンジニアの年収は、入社後にどのように上がっていくのでしょうか。一般的な年収の推移のイメージを、経験年数ごとに整理しました。

経験年数主な業務と立場年収の目安
1〜3年目研修・OJTを経て、運用・テストなど手順が決まった業務を担当300万〜380万円
3〜5年目構築・開発など技術的な業務を一人で担当し、後輩の指導も始める380万〜500万円
5年目以降設計や要件定義などの上流工程、チームリーダーを担当450万〜600万円以上

※年収の推移は一つのイメージです。企業の給与制度や担当業務、本人のスキルにより大きく異なります。

1〜3年目:基礎を固める時期

入社後の1〜3年目は、エンジニアとしての基礎を固める時期です。研修やOJTを通して、運用・監視、テストなど手順が決まった業務から経験を積んでいきます。この時期の年収は、昇給があっても大きくは上がらないことが多いでしょう。

一方で、この時期にどれだけ学べたかが、その後の年収の伸び方を左右します。業務で扱う技術について自分でも調べる、資格を取得する、少し難しい業務にも手を挙げるといった積み重ねが、3年目以降のキャリアにつながります。

3〜5年目:年収が上がりやすい時期

3〜5年目になると、構築や開発など技術的な業務を一人で担当できるようになり、評価や年収が上がりやすくなります。後輩の指導や小さなチームのまとめ役を任されることも増えてきます。

この時期は、社内での昇給・昇格に加えて、経験者として転職市場で評価されるようになる時期でもあります。実務経験3年程度を一つの区切りとして、より年収の高い企業や、希望する分野に挑戦する方もいます。

5年目以降:キャリアの方向性で差が出る時期

5年目以降は、設計や要件定義などの上流工程、チームリーダーやプロジェクトマネージャーなどのマネジメント、特定の技術を極めるスペシャリストなど、キャリアの方向性によって年収に差が出てくる時期です。経験やスキルによっては、年収500万円、600万円以上を目指すことも十分に考えられます。

未経験から入社した後のキャリアの広がり方については、未経験から入社したエンジニアのキャリアパスもあわせてご覧ください。

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未経験エンジニアが年収400万円を目指すには

未経験からエンジニアになった方にとって、年収400万円は一つの目標になりやすい金額です。入社時から年収400万円を超える未経験OK求人は多くないため、一般的には入社後2〜4年程度で400万円台を目指すのが現実的なイメージです。ここでは、年収400万円に近づくためのポイントを紹介します。

入社前の準備で入社時の年収を高めることもできる

入社時の年収は、入社前の準備によって変わることもあります。例えば、基本情報技術者試験やLinuC・LPICなどの資格を取得している方や、プログラミングの学習成果をポートフォリオとして示せる方は、同じ未経験でも評価されやすく、提示される年収が高くなるケースがあります。

また、前職でのリーダー経験や顧客対応の経験など、エンジニアの仕事にも活かせる強みを具体的に伝えることも大切です。応募前にできる準備を進めておくことが、入社時の年収にも、その後の成長スピードにもつながります。

担当できる業務の幅を広げる

年収400万円に近づくためには、手順が決まった業務だけでなく、自分で考えて進める業務を担当できるようになることが大切です。例えばインフラエンジニアであれば、監視・運用から、サーバーの構築や設定変更へ。開発エンジニアであれば、テストや軽微な修正から、機能の設計・実装へと、担当範囲を広げていくことが年収アップの土台になります。

評価される実績を積み重ねる

社内で昇給・昇格するためには、上司や顧客から評価される実績が必要です。任された業務をミスなく進めることはもちろん、作業手順書の改善や業務の効率化など、自分から提案して成果につなげた経験は評価されやすいポイントです。日々の業務で取り組んだことを記録しておくと、評価面談や転職活動でも役立ちます。

年収400万円までのステップの例

例えば、インフラエンジニアとして入社した場合は、次のようなステップで年収400万円を目指すケースがあります。

  • 入社1年目:研修を受けた後、サーバーやネットワークの監視・運用を担当しながら、LinuCやLPICなどの資格取得を目指す
  • 入社2年目:障害対応や設定変更など、判断が必要な業務も任されるようになり、CCNAやクラウドの資格にも挑戦する
  • 入社3年目以降:サーバーの構築やクラウド環境の設定など、構築業務を担当し、年収400万円台が視野に入る

もちろん、これは一つの例であり、昇給のペースは企業や担当する現場によって異なります。大切なのは、「次にどの業務を担当できるようになりたいか」を意識しながら経験を積むことです。

年収400万円を目指すためのチェックリスト

年収400万円を目指すうえで、次のような点を意識してみましょう。

  • 今の業務の次に、どのような業務を担当したいかを上司に伝えている
  • 業務に関連する資格の取得計画を立てている
  • 自分の会社の昇給・昇格の基準を理解している
  • 担当した業務や改善の実績を記録している
  • 同じ職種・経験年数の求人の年収相場をときどき確認している

すべてを一度に満たす必要はありません。できることから一つずつ取り組むことで、年収400万円に近づいていけます。

未経験エンジニアが年収を上げる方法

ここからは、未経験エンジニアが年収を上げるための具体的な方法を紹介します。どれか一つに絞るのではなく、自分の状況に合わせて組み合わせていくのがおすすめです。

方法年収への影響取り組みやすさ
スキルを磨く担当できる業務が広がり、評価や昇給につながる入社直後から取り組める
資格を取得する資格手当の支給や、スキルの客観的な証明になる勉強時間の確保が必要
上流工程に挑戦する設計・要件定義などは単価や評価が高い傾向実務経験を積んでから
転職する経験を評価してもらい、年収が上がる可能性がある実務経験3年程度が目安

スキルを磨いて担当業務を広げる

年収を上げる基本は、スキルを磨いて担当できる業務を広げることです。インフラ分野であればLinuxやネットワーク、AWSなどのクラウド、開発分野であればプログラミング言語やデータベース、フレームワークの知識が求められます。

分野ごとに、年収アップにつながりやすいスキルの例を挙げると次の通りです。

  • インフラ分野:Linuxの操作、ネットワークの基礎、AWSなどのクラウドの構築、作業の自動化
  • 開発分野:プログラミング言語、データベースとSQL、フレームワーク、設計の考え方
  • 共通:ドキュメントの作成力、報告・相談などのコミュニケーション力、顧客との調整力

近年はクラウドの活用が広がっており、クラウドの構築・運用ができるエンジニアは需要が高い傾向があります。経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年)では、2030年に最大で約79万人のIT人材が不足する可能性があると試算されています。需要の高いスキルを身につけることは、年収アップの近道といえるでしょう。

資格を取得する

資格の取得は、スキルを客観的に証明できるだけでなく、企業によっては資格手当や報奨金の対象になります。未経験から目指しやすい資格としては、ITパスポートや基本情報技術者試験、LinuxのLPICやLinuC、ネットワークのCCNA、AWS認定資格などがあります。

資格手当の有無や金額は企業によって異なるため、求人票や社内規程で確認しておきましょう。どの資格から取り組むかについては、未経験エンジニアにおすすめの資格5選が参考になります。

上流工程に挑戦する

システム開発やインフラ構築には、要件定義、設計、構築・開発、テスト、運用といった工程があります。一般的に、要件定義や設計などの上流工程を担当できるエンジニアほど年収が高くなる傾向があります。顧客の要望を聞き取り、システム全体の方針を決める役割を担うため、技術力に加えてコミュニケーション力や調整力も求められるからです。

未経験からいきなり上流工程を担当することは難しいですが、運用や構築の経験を積む中で、設計書を読む、設計の意図を理解する、改善案を提案するといった経験を重ねることで、少しずつ上流工程に近づいていけます。

社内の評価制度と昇給の仕組みを理解する

意外と見落とされがちなのが、自分が働く会社の評価制度や昇給の仕組みを理解することです。どのような基準で評価され、どの段階に進むと給与が上がるのかを知っておくと、日々の業務で何を意識すればよいかが明確になります。

評価面談では、上司に「次の段階に進むには何が必要か」を具体的に聞いてみるのもよいでしょう。目標を上司と共有しておくことで、評価される実績を効率よく積み重ねられます。

経験を積んでから転職する

エンジニアの世界では、経験を積んだ後に転職して年収を上げる方も少なくありません。実務経験が3年程度あると、経験者向けの求人にも応募しやすくなり、選択肢が大きく広がります。

ただし、転職すれば必ず年収が上がるわけではありません。今の職場で昇給が見込めるか、転職先でどのような経験が積めるかをよく比べたうえで判断することが大切です。転職で年収を上げるためには、これまで担当してきた業務や使ってきた技術、改善した実績などを具体的に説明できるように整理しておくことが大切です。転職エージェントを利用すれば、自分の経験が転職市場でどのように評価されるかの相談や、企業との年収の条件面のやり取りを任せることもできます。

年齢によるキャリアの考え方の違いは、20代・30代の未経験エンジニア転職でも解説しています。

求人票の年収の見方と注意点

未経験OKのエンジニア求人を比べるときは、求人票に書かれた年収の数字だけで判断しないことが大切です。同じ「年収350万円」でも、内訳によって実際の働き方や手取り額は大きく変わります。ここでは、求人票で確認したいポイントを紹介します。

求人票の表記意味確認したいポイント
固定残業代(みなし残業代)一定時間分の残業代をあらかじめ給与に含めて支払う仕組み何時間分・いくらか、超過分が別途支払われるか
賞与 年2回年に2回ボーナスが支給される支給実績、金額の基準、入社1年目の扱い
想定年収・モデル年収一定の条件で働いた場合の年収の例残業代や手当、賞与がどこまで含まれているか
月給○万円〜下限の金額。経験やスキルにより上がる未経験者の場合はどの金額になるか
試用期間あり入社後の一定期間は試用期間となる期間中の給与や待遇に違いがあるか

固定残業代(みなし残業代)は時間と金額を確認

固定残業代とは、一定時間分の残業代をあらかじめ月給に含めて支払う仕組みです。例えば「月給25万円(固定残業代20時間分・3万円を含む)」とあれば、基本給は22万円となります。月給が高く見えても、基本給が低いケースがあるため注意が必要です。

固定残業代を採用する場合、求人では固定残業代の金額や対象となる時間数、それを超える残業には追加で割増賃金を支払うことを明示することが求められています。時間数や金額が書かれていない場合は、面接などで必ず確認しましょう。

賞与は支給実績と入社1年目の扱いを確認

「賞与あり」「賞与年2回」と書かれていても、金額は企業の業績や個人の評価によって変わります。求人票に「昨年度実績 ○か月分」などの記載があれば参考になります。また、賞与の算定期間の関係で、入社1年目は賞与が満額支給されないケースもあるため、初年度の年収を考えるときは注意しましょう。

想定年収・モデル年収の内訳を確認

求人票の「想定年収」や「モデル年収」には、残業代や賞与、各種手当が含まれていることがあります。例えば、入社数年後の社員の年収例として紹介されている場合、未経験で入社した直後の年収とは異なります。どのような条件の年収なのかを確認し、入社1年目の年収がいくらになるのかを把握しておきましょう。

年収以外の待遇もあわせて比べる

年収を比べるときは、手当や福利厚生もあわせて確認しましょう。住宅手当や通勤手当、資格手当、退職金制度の有無によって、実際の収入や将来の生活設計は変わります。また、研修制度が充実している企業では、入社時の年収がやや低くても、その後のスキルアップによって年収が上がりやすい場合があります。

求人票の中には、年収が相場よりも極端に高い、仕事内容があいまいといった、慎重に確認したほうがよい求人もあります。見分け方については未経験エンジニア求人が怪しいと言われる理由と見分け方で詳しく解説しています。

未経験エンジニアの年収に関するよくある質問

未経験から入社して、年収はいつごろ上がりますか?

企業の給与制度によって異なりますが、多くの企業では年に1回程度の昇給があります。ただし、入社直後の1〜2年は昇給幅が小さいことが多く、年収が上がったと実感しやすいのは、技術的な業務を一人で任されるようになる3年目前後からが一般的です。資格手当がある企業では、資格を取得したタイミングで収入が上がることもあります。

未経験でも年収が高い求人を選んだほうがよいですか?

入社時の年収は大切な条件ですが、それだけで選ぶのはおすすめしません。未経験からのスタートでは、入社後に身につくスキルや経験が、数年後の年収に大きく影響します。研修制度や担当業務、キャリアパスもあわせて比べ、3〜5年後の年収をイメージして選ぶことが大切です。

30代の未経験でも、年収は上がっていきますか?

30代で未経験からエンジニアになった場合も、経験を積むことで年収が上がっていく可能性は十分にあります。入社時の年収は20代と大きく変わらないことが多いですが、前職で培ったコミュニケーション力やマネジメント経験は、上流工程やリーダー業務で評価されやすい強みです。前職の経験をどう活かすかを意識してキャリアを考えると、年収アップにつながりやすくなります。

インフラエンジニアと開発エンジニアでは、どちらが年収を上げやすいですか?

どちらの職種も、経験を積むことで年収を上げていける職種であり、一概にどちらが有利とはいえません。インフラエンジニアは未経験OKの求人が多く、クラウドなどの需要の高いスキルを身につけると年収が上がりやすい傾向があります。開発エンジニアは、扱える言語や設計力によって評価が変わります。興味を持って学び続けられる分野を選ぶことが、結果的に年収アップへの近道になります。

年収を上げるために、すぐに転職したほうがよいですか?

実務経験が短いうちの転職は、経験者として評価されにくく、年収アップにつながらない場合があります。まずは今の職場で担当業務を広げ、評価される実績を積むことが大切です。そのうえで、昇給の見込みや身につく経験に不安がある場合は、実務経験3年程度を一つの目安として転職を検討するとよいでしょう。

まとめ

未経験エンジニアの年収は、入社時は300万円前後からが一般的な目安で、前職より一時的に下がるケースもあります。ただし、エンジニアは経験やスキルが年収に反映されやすい職種です。基礎を固める1〜3年目、年収が上がりやすい3〜5年目、キャリアの方向性で差が出る5年目以降と、経験を積むにつれて年収400万円、500万円以上を目指していくことができます。

年収を上げるためには、スキルを磨いて担当業務を広げる、資格を取得する、上流工程に挑戦する、経験を積んでから転職するといった方法があります。また、求人を選ぶときは、固定残業代や賞与、想定年収の内訳を確認し、入社後の研修やキャリアパスもあわせて比べることが大切です。

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